第32回全国城下町シンポジウム さぬき京極大会 城下町宣言
“ 城下町宣言 ”
2013年6月9日
実行委員長 永瀬 誠
400年以上の歴史を有する城下町。今の時代を生きる人々の心にはどのようにまちが見えているのでしょうか?近代化の時代の波と共に、人はいつしか人と人との繋がりを希薄化させ、先人達から受け継がれてきた「まち」を想う心までも忘れかけているのではないでしょうか?城下町は独自の風土と文化、そして歴史を持ち、先人たちは大いなる知恵と創意工夫をもって「まち」を愛し、形を構築して参りました。今を生きる我々は今一度「まち」を想う心に自問自答し考えなければなりません。
本大会では、人と人との繋がりを大切にし「おせったいの心」~無償のおもてなし~をテーマに開催致しました。人が人を想う心、人が「まち」を想う心を大いに刺激し、それが新たな価値観を生み出す原動力になることを願って決めたテーマです。
先人たちが愛してやまない城下町には、それぞれの「まち」の成り立ちや輪郭は違えども、独自の風土と文化があり、それらを発信するルーツが必ず存在します。そこに目を向け行動し、「まち」を発信する努力を我々は決して怠ることなく運動する責務があると考えます。そして、歴史ある城郭遺産を生かすまちづくりを常に模索し、歴史の重みを大切にし、そこに住まう人々にその価値を感じて頂くよう努力しなければなりません。
我々のまちづくり運動のキーワードはいうまでもなく“城下町”です。
今ここに集う我々が、JCのスケールメリットを最大限活用し、連携と情報交換を強固なものとし、各々の「まち」=“城下町”を盛り上げていきましょう。
結びに、次代につなぐ新たなるそして確固たる道標の構築を目指す運動を今後も展開してゆく事をお誓いし、本大会の城下町宣言といたします。