私ども公益社団法人さぬき青年会議所は1988年に(社)丸亀青年会議所と(社)善通寺青年会議所が統合し日本で770番目の青年会議所として誕生しました。
中讃地域2市4町(丸亀市・善通寺市・宇多津町・多度津町・まんのう町・琴平町)を主に活動エリアとしています。
活動内容については過去のホームページをご覧ください。
さぬきJC誕生までの経緯 (LOM統合までの道のり)
1.はじめに
1998年7月18日土曜日、丸亀オークラホテルにおいて、さぬき青年会議所創立総会が開かれました。そして、同年11月22日には、さぬき青年会議所認承証伝達式が行われここに、正式にさぬき青年会議所が誕生したわけです。この、新青年会議所は周知のように、丸亀青年会議所と善通寺青年会議所の統合という形で誕生したわけですが、ここまでに至る道のりは決して平坦なものではなく、紆余曲折を経て、現在の形になったものです。ここに、その経過をできるだけ詳しくご紹介いたします。これをご覧になって、なぜ、青年会議所の統合が必要だったのか、また、これからは、どういった方向でに進むべきかを読みとっていただければ幸いです。
2.LOM統合の経過について
90年 | 「台(うてな)の会」、20万都市についての合同委員会を持つ。 |
91年6月 | 第1回合同例会 講師:四経連 佐藤忠義会長 場所 鳳凰閣 テーマ 四国経済の現状と行方 |
92年6月 | 第2回合同例会 講師:山内 俊夫先輩 場所 ニューキャッスル テーマ 中讃広域問題について(20万都市運動の経過、今後の運動展開について) |
93年3月 | 第3回合同例会 講師:斉藤 隆景氏 場所 琴平 紅梅亭 テーマ 中讃広域行政について |
94年6月 | 第4回合同例会 場所 サンルート宇多津 ディベート「2市7町は合併すべきであるか否か」 |
95年5月 | 第5回合同例会 講師:嶋 聡史氏 場所 琴平 紅梅亭 テーマ 広域行政の可能性をもとめて |
7~9月 | LOM合併に関するアンケート 丸亀 賛成64% 反対他37%、 善通寺 賛成89% 反対他11% |
96年6月11日 | 善通寺、丸亀両JC親睦サーキット大会 場所 宇多津アメリカンサーキットF3 |
10月21日 | 第6回合同例会 場所:サンルート宇多津 テーマ LOM統合に関する研究発表会、および統合についての賛否投票 投票結果: 丸亀JC 賛成84% 反対他16% 善通寺JC 賛成81% 反対他19% |
97年1月30日 | 善通寺JC シニア総会での両JC統合説明 |
1月30日 | 丸亀JC シニア総会での両JC統合説明 |
2月14日 ~19日 |
善通寺JC 歴代理事長経験者を訪問してJC統合について説明 |
2月25日 | 善通寺JC 歴代理事長経験者会議 |
3月1日 | 丸亀JC 歴代理事長経験者会議 |
3月12日~ 4月9日 |
両JC統合に関する説明をすべての委員会を訪問して説明 |
3月19日~ 3月31日 |
新JCの名称、事務局の場所についての案をメンバーに募集 |
4月2日 | 両JCシニア合同花見会 |
4月28日 | 第1回新JC名称選考委員会 |
5月26日 | LOM統合に関する両JC意見交換会 |
6月18日 | 第2回新JC名称選考委員会 |
7月15日 | 第3回新JC名称選考委員会 |
7月22日 | 新事務局候補地視察 |
8月18日 | 臨時総会での統合決議 丸亀JC臨時総会での投票者数 65名 賛成 43名 反対 22名 善通寺JC 投票者数 33名 賛成 25名 反対 8名 |
10月17日 | 両JC合同例会 LOM統合に関する調印式をおこなう。 新JCの名称の投票を行い「さぬき」と決定する。 新JC設立準備委員会が大林建夫を委員長として発足。 新事務局の決定(善通寺市民プール管理棟2F) |
11月22日 | 第1回さぬきJC設立準備委員会開催 (設立までの運営について協議) |
12月18日 | 第2回さぬきJC設立準備委員会開催 (新JC定款、今後の運営について協議) |
98年1月10日 | 設立準備委員会役員会開催 (新理事長について協議) |
1月26日 | 第3回さぬきJC設立準備委員会開催 (関係各団体との関係調整について協議) |
3月23日 | 第4回さぬきJC設立準備委員会開催 さぬきJC初代理事長、伊原勝志君と決定 |
4月27日 | さぬきJC設立準備委員会役員会開催 (初年度の事業計画等について協議) |
5月25日 | 第5回さぬきJC設立準備委員会開催 創立総会、認承証伝達式等について決定 |
6月23日 | さぬきJC設立準備委員会役員会開催 |
7月18日 | さぬきJC創立総会 定款、諸規定決定、事業計画決定 創立宣言文採択 |
11月22日 | さぬきJC認承証伝達式 琴平公会堂にて |
創立宣言文
中讃地域は今、様々な分野で大きく変化している。この地に存在する我々は単に座してその変化に飲み込まれ、流されていくのではなく、この地域に明るい未来を創造すべく、今立ち上がらなければならない。ゆえに、この度、我々は(社)丸亀青年会議所と(社)善通寺青年会議所の統合を選択した。この選択は、決して安易なものではなく様々な試練を我々に与えることであろう。だが、我々はそれを乗り越えたところにこそ、新しく輝く未来があると信じて進まねばならぬ。
常に変革の能動者として、時代の先駆者として、メンバー全員の英知と勇気と情熱を結集することによって新しい我々の時代を作り上げることを誓いここにさぬき青年会議所の創立を宣言する。
1998年7月18日
さぬき青年会議所初代理事長 伊原 勝志
3.おわりに
95年合同例会に講師でこられた嶋聡史氏の次の言葉が印象的でした。
「物事をなすには、天の時、地の利、人の和の三つが必要です。この、中讃地域にはそれがすべてそろっている。JCは自信を持ってこれから活動してほしい」という内容だったと思います。
では、この三つのうちなにが一番大切でしょうか。「孟子」には、こういった言葉があります。
「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」※1
また、「論語」にはこういった言葉があります。
「君子は和して同じず、小人は同じて和せず」※2
和を以て貴しとなす。よく聞く言葉です。では、この「和」とはいったいどんなものでしょうか。我々は「和」とはチームワークのことだと考えています。
※1 天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない。
※2 すぐれた人物は協調はするが、主体性を失わず、むやみに同調したりしない。つまらない人物はたやすく同調するが、心から親しくなることはない。
1998年度 理事長所信
1998年度 さぬき青年会議所 初代理事長 伊原 勝志
そして私たちは行動を開始しました
21世紀を目前に控え、瀬戸内三橋時代の到来で、人、物の流れが大きく変わろうとしている今、私たちは、人の前を歩くことを決意したのです。旅立ちの時を迎え、私は反省をもとに宣言します、「今こそ真のJCたらん」事を…。
私たちの事業の中には、伝統という名にあぐらをかいて、その形だけを受け継いできた物がたくさんあります。メンバーの中にも行事そのものが目的であると間違う人もいます。私たちは、一つになったことにより、お互いにその事業の意味を、勉強することで再確認し、明確な目的意識をもって再出発しなければならない時期に来ているのです。
そして私たちは決して仲良しクラブだけで終わってもいけません。メンバーは個々に自立した大人です。忙しい時間を割いて参加しているのですから、JCで自己のグレードを1ランクも、2ランクもアップさせて欲しいのです。その為にも、原点に戻り、自己修練のプログラムを充実させていこうと思います。
また私達JCは、青年とは言っても、大人の経営集団であります。その私達が集い、考え、行動すれば、それは大変なパワーが発揮されます。シニアの方々も含めれば、その影響力は想像にあまるものがあるでしょう。
それが統合して、地域に唯一の青年会議所になったからには、その影響力と同じ程度の発言、提言もしなくてはなりません。私達の住む社会をより良くするために、明日を担う青年経営者の団体として、何の意見も持たないのでは、その存在価値をも問われることになります。新しい中讚地域社会創造のため、私達JCは勉強もし、それを発表して、行政に働きかけ、協力できることはする団体である、という自覚とプライドをもって歩んでいきます。
最後になりますが、私達は、JCに“さぬきJCあり”と言われるより、中讚地域の市民に認知される存在を目指します。そして、常に前向きに発言し、自己改革を続ける若者らしい団体を目指します。メンバー各位が、その個性を十分発揮し、相互に刺激しあい、協力しあうことで、數の力に加えてたくさんの顔を持った、活力ある集団になるのです。そんなJCになるための、はじめの一歩を間違うことなく踏み出した、という1年にしたいと思います。